理化学研究所(理研)と富士通株式会社は、スーパーコンピュータ「京(けい)」[1]による測定結果で、産業利用など実際のアプリケーションで用いられる共役勾配法[2]の処理速度の国際的なランキング「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」において、世界第1位を獲得しました。ランキングは、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング:高性能計算技術)に関する世界最高峰の国際会議であるSC16[3]で発表されます。 HPCGは、連立一次方程式の処理速度を競うLINPACK[4]や、グラフ解析の性能を競うGraph500[5]とは異なる視点で性能を評価する指標で、スーパーコンピュータの性能をより多くの視点から評価するための新しい国際的なベンチマークとして、2014年からランキングが発表されています。前回、2016年6月のランキングでは、「京」は第2位を獲得