クリエイティブな発想力がほしい、デザインの知識をつけたい――。そんな芸術への憧れをもちつつも、いざ学校で専門的に学ぶとなると金銭面や時間的なハードルを感じてはいないだろうか。 そんな中、通学は一切不要で、在学生はパソコンやスマートフォンを使って知識を深め、卒業後には芸術学士の資格を取得できる大学がある。京都造形芸術大学通信教育学部が提供する動画を使った通信教育課程 芸術教養学科、通称「手のひら芸大」だ。 全国各地に住む10代から70代までの学生たちが、オンライン上で切磋琢磨しながら学んでいるという。手のひら芸大とは、一体どのような場なのか。芸術教養学科学科長を務める早川克美先生にお話を伺った。 完全インターネット学習「手のひら芸大」とは ――手のひら芸大では何をどのような形で学ぶのでしょうか? 手のひら芸大では、世界中の芸術の歴史や先人たちの知恵や伝統を理解し、現在進行形のデザインを通して