財団法人 知的財産研究所は2008年7月16日,特許審査に企業や大学の技術者が参画する「コミュニティーパテントレビュー」を開始した。同レビューは知的財産研究所が特許庁の委託を受け実施しているもの。 コミュニティーパテントレビューは米国特許庁で2007年から試験的に行われている取り組みで,企業の技術者や大学の研究者,知財担当者が,出願された特許に対する先行技術の調査や,特許性についての評価を行う制度。技術が高度化・グローバル化する中で,特許の審査に技術コミュニティが参加することで,本来成立すべきではない特許の乱立を防ぎ,特許の質を高め,イノベーションを促進することが狙い。 日本では特許庁の「イノベーションと知財政策に関する研究会」でコミュニティーパテントレビューの検討が提言され,今回の試行が行われた。 今回の試行では,コミュニティーパテントレビューに参加した企業などから提供された出願特許を対
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