「明日朝の最低気温は、平年値に比べて8℃高い13℃の予想。4月下旬なみの暖かな朝となるでしょう」 天気予報でよく、こんなセリフを聞く。 ところでこの「平年値」が、来年1月から変わることをご存知だろうか。 同じ12月でも、年によって寒かったり、暖かかったり。だから「平年値」は30年間の平均値をとって、「普通の12月はこのくらい」という値を示している。今、天気予報で使われている「平年値」は、1971年から2000年までの平均。でも、温暖化などによって、「普通の12月」の姿も時代とともに変わってゆくもの。だから、平年値の方も、10年ごとに見直すことになっているのだ。 正式発表はまだだが、来年1月1日から、平年値は1981年から2010年までの平均に変わる。どんな風に変わるのだろうか。まだ2010年が終わっていないので、あくまで推定になるが、札幌、東京、新潟、長野、鹿児島の5都市について試算してみ