新型コロナウイルス感染症の拡大で自粛ムードが漂うが、そんな中で何ができるかを考え、実行している人もいる。競走馬の「セカンドライフ」の受け皿の一つとして、佐賀県江北町(こうほくまち)で144年ぶりに復活した流鏑馬(やぶさめ)に活路を見出す一般社団法人「CLUB RIO(クラブリオ)」代表、永松良太さん(40)は、流鏑馬をより身近に、そして次世代に伝えていくための絵本の制作を進めている。 永松さんは江北町出身。中学時代に馬が好きになり、高校卒業後は、熊本県の荒尾競馬場(2011年度に廃止)に就職し、競走馬の調教に携わった。2000年には競走馬育成の本場であるアイルランドに短期留学して調教について学び、帰国後は佐賀競馬場(佐賀県鳥栖市)で調教や厩務の仕事をした。 その中で、成績を残せずに引退した競走馬の多くが殺処分されることを知り、競走馬の「セカンドライフ」の受け皿や選択肢が少ないことに疑問を持