リーダーは是か非か Web2.0とは、インターネットの潮流を表す言葉とされています。ひとつの具体的なサービスや技術を指すのではなく、いくつかの「トレンド」の総称といったところでしょうか。そのトレンドのひとつに「みんなの意見を集めれば正しい答えに辿りつく」という考えがあり、「集合知」と呼ばれます。必要な情報を与えられた集団は、リーダーの判断よりも正しい答えを出すのではないかという「仮説」です。 これは机上の空論。大衆を馬鹿にしているのではありません。分母となる集団の「偏り」を避けるためには、個々人の教育や生活レベル、思想信条が均一であるか、利害関係者や人口比率が等しく分布しているという条件が不可欠であるのは統計の基本です。つまり、条件を満たす「集団=みんな」は限定・選別が不可欠で、基準を定める社会階層=リーダーによるバイアスがかかり、「リーダーの判断よりも」という論理が破綻します。特定の条件