「むきだしの社会」探しつづけてきた人生 ―― 今回一番聞きたいことは、ちきりんさんのバックグラウンドです。あの知識と分析力がどこから生まれたのか。現在もかなりのペースで読書されていますが、その習慣はいつ頃からついたんですか? ちきりん 小学5年生からですかね。図書館に行って借りた本なんかをよく読んでいましたけど、それより新聞ですね。毎日家に届くので、それを隅から隅まで1日3時間かけて読んでいました。そのせいでけっこう早い時期から「社会」に興味を持ち始めました。社会の仕組みみたいなものが気になって、だから新聞を読むとすごい面白くてという相互作用でハマっていきましたね。私の子供の頃はファミコンみたいなゲームもなかったので、その代わりみたいな感じで朝と学校から帰った夕方にひたすら読むという感じでした。 文章を書くのももともと好きで、作文コンクールで入選するし新聞に投書すると載るしみたいな感じで、