■エポックメイキングな年 2009年はゲーム市場にとってエポックメイキングな一年だった。iPhoneのアプリケーション(アプリ)は猛烈な勢いで数を増して、iPhoneを有力なゲームプラットフォームに押し上げたし、Facebookアプリに代表されるソーシャル・ゲーム・アプリは、日本でもmixiやモバゲータウン等でも導入されて、トラフィックの大幅増加をもたらした。共にゲームアプリの新境地を切り開いたことは確かだ。 ■なかなか儲からない しかしながら、同時に明らかになりつつあるのは、参入障壁が下がってアプリが大量に流通するようになった結果、それぞれの価格は劇的に下がり、ほとんどの開発会社は儲からなくなっている、ということだ。特に既存の日本のゲームメーカーのように大人数のチームでパッケージ製品を作り込むような体制では太刀打ちできないでいるようだ。この市場で勝ち残るための普遍的な『ウイニング・フォー