皆さんは身近に、流れに入って安全に遊べる川はほぼないことをご存知でしょうか。人工的に安全管理されていない限り、流れに入った川遊びは危険と隣り合わせの状態にあります。思わず本流に入ってしまい、惨事に巻き込まれたケースもあります。夏のレジャーに出かける前に、覚えておきたい川遊びの怖さと注意したい点について解説します。 安全な川遊び場の条件 まず、流れに入って安心して川遊びのできる場所の条件について確認してみましょう。 1 監視員、できれば河川専門の救助員がいること 2 水遊びする場所が決まっていて、ロープでその範囲が区切られていること 3 流れの速さはゆっくりであること 4 大人のひざ下くらいの水深であること 図1にそういった条件を満たす川の一例を示します。人工的に安全管理されているところが特徴です。このような川で家族そろって、ライフジャケットを着用して遊べば、水難事故で命を落とすリスクはかな