クリスピー・クリーム・ドーナツと聞けば、開店前の行列を思い浮かべる読者も多いのではなかろうか。ただそれも、むかしの話。会社の業績は堅調なのに、「勢いがなくなった会社」とのイメージで語られることが少なくない。そんなクリスピー・クリームが1つの「iPhone」アプリを使って事態打開を図り始めた。昨年12月16日から提供開始した「ドーナツ・ディスカバラー」がそれだ。 世にある丸いモノを iPhoneのカメラで撮影すると、それがドーナツの商品写真に置き換わって、画面上で合成される。その合成写真をアプリ上とドーナツ・ディスカバラーのパソコンサイトに投稿して、ユーザー同士で楽しんでもらう。ドーナツをより身近なものと感じてもらうことで、かつての輝きを取り戻す。 滑り出しは順調だ。アプリ提供開始から、わずか3週間で9000枚を超える“ドーナツ写真”が投稿されている。 同社がデジタルマーケティングに力を入れ