仕事をしているとき、「上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない」「どうしてあの人にはできて自分にはできないのだろう」などと感じることはありませんか? そこにはたしかに、実際のスキルが不足しているといった問題もあるでしょう。しかし、もっと根本的な部分に目を向けてみると、「メタ認知能力の低さ」が原因になっているかもしれないのです。 メタ認知能力とは、そもそも何なのか。メタ認知能力が高い人と低い人とでは、どんな差が生まれるのか。そして、どうすれば高めていけるのか。以下で詳しく見ていきましょう。 メタ認知能力とは “自分を客観視できる” 能力 このメタ認知という概念は、1970年代に発達心理学の分野で生まれました。最近では耳にすることも多くなりましたが、はたして、このメタ認知能力とはどんな能力なのでしょうか? 独立行政法人理化学研究所脳科学総合研究センターの入來篤史氏が担当編集を務めた記事