機械工場→組み立て工場→塗装、プレス、鋳造… トヨタ生産方式が導入された順序はまず機械工場であり、次が組み立て工場、それから塗装、プレス、鍛造(鋳造)といった順番だった。 機械工場はエンジン、ミッションなどを作り、組み付ける工場のこと。機械工場、組み立て工場にはベルトコンベアもしくは床面が動くスラットコンベアが入っている。一方、塗装はオーバーヘッドコンベアと台車、溶接は台車で、プレスから検査工程へはベルトコンベア。こうした工程では搬送のムダを解決することで生産性を上げることができる。 対して鍛造、鋳造といったところはできあがった部品をローラーの滑り台のようなシューターで流すだけだ。作業それ自体を見つめて動作のムダを発見しなくてはならない。 搬送装置があるかないか、もしくはどういった搬送装置を使っている工程なのかによってムダを発見するアプローチは違ってくる。 大野は自分が機械工場の担当だった
![「ムダは犯罪にも等しい」トヨタ生産方式の父・大野耐一が許さなかった"無意味な仕事7つ" 目的は「苦労せず、やりやすくする」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e9dc49ebfc5d3b98c135cd6602de95173a9a42cd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2F8%2F1200wm%2Fimg_88c357c3e6f9b05e7c54b90b8dfb61973617589.jpg)