新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 「最近の若い社員ってさ、打ち合わせしているとよく『無理!』って言うんだけど、何かニュアンスがよく分からないんだよね」 ある企業の幹部の方からそう言われて、僕はにっこりした。「ええ、あれは意味が違うんです」。 日常生活で会話をしていると、20歳代前半の社員の使っている言葉とそれより上の世代が使っている言葉が違うことによく気付く。一見コミュニケーションは成立しているように思えるが、それは実は錯覚だ。 いわゆる“若者言葉”というもので、我々世代の言葉とは意味が違っ