12日朝に羽田を出発して金浦(韓国)に向かった全日空便(乗員・乗客254人)の副操縦士(40)が、航空法で携行が義務づけられているライセンス書類を持たないまま乗務していたことがわかった。パスポートも持っていなかった。出発後に羽田の同社スタッフが、事務所に一式を置き忘れているのを発見した。 この便は無事に金浦空港に着陸。副操縦士は予定していた折り返し便には乗務できないため、全日空は東京から他社の便で代替の操縦士を金浦に派遣した。この影響で折り返し便の出発が4時間半遅れたほか、その後の往復2便にも2時間前後の遅れが生じた。予約客計913人に影響した。全日空は「迷惑をかけて申し訳ない」としている。 国土交通省は全日空に再発防止を指示した。