住宅地の一角、5階建てのビルの中で犬を繁殖させ、屋上で犬を運動させていた=8日午前、兵庫県尼崎市、本社ヘリから、荒元忠彦撮影(画像を一部加工してあります) 兵庫県尼崎市の犬繁殖業者が狂犬病予防法による登録やワクチン接種をせずに、約200匹の犬を飼育していることがわかった。10匹以上の集団飼育で必要な自治体の許可も受けていなかった。尼崎市は5年前から違法状態を知りながら、ほぼ毎年、売れ残った犬を年間50匹以上引き取り、殺処分していた。市は、動物保護団体から「行政が違法業者の尻ぬぐいをしている」と指摘され、来年度から引き取りの中止を決めた。 この業者は10年以上前から市内の住宅街に建てた5階建てのビルの室内で、ダックスフントやプードル、チワワなど小型・中型犬を繁殖させ、店頭やネットなどで販売している。立ち入り調査した市によると、最も多い時期で約450匹、現在も約200匹を飼育。動物愛護管理