全日本空輸が30日発表した09年9月中間連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が前年同期の498億円の黒字から282億円の赤字に転落した。中間期の営業赤字は、連結の公表を始めた01年3月期以来初めて。単体決算も含めれば79年以来30年ぶり。 売上高は前年同期比18.8%減の6118億円、純損益は220億円の黒字から253億円の赤字になった。景気低迷で旅行、ビジネス需要がともに低迷し、新型インフルエンザの流行も影響した。 日出間公敬専務は「下期は引き続き厳しく、想定を下回る」と述べ、10年3月期の通期業績見通しを今年4月時点から下方修正した。売上高は1兆3500億円から1兆2600億円、営業損益は350億円の黒字から200億円の赤字、純損益は30億円の黒字から280億円の赤字に引き下げた。 また全日空は同日、10年度からの次期経営計画の概略も公表した。羽田、成田両空港の10年の発着枠拡