※本稿は、技術評論社刊『JAVA PRESS Vol.37』に掲載された記事「J2EE開発に求められるモデリング手法 第2回 ソフトウェア要求のためのモデリング手順」を加筆、修正したものです。JAVA PRESS 編集部の了承を得たうえで転載しています。 ※一切の転載をお断りします。 はじめに 前号では、ソフトウェア開発のためのビジネスモデリングを取り上げました。ビジネスモデリングでは、最初にビジネスの相手(ビジネスアクター)と、どのようなビジネス(ビジネスユースケース)かを定義し、次にビジネスをシステムとして捉え、ビジネスを実現するのに必要な役割(ビジネスワーカー)、ビジネスで重要な概念(ビジネスエンティティ)を識別し、ビジネス分析モデルにモデリングしました。そして最後に、ビジネス分析モデルからソフトウェアの大まかな実現範囲を決定しました。今回は、このビジネス分析モデルをインプットとし、