PPI（プロトンポンプインヒビター）は胃酸を抑えるお薬で、良く処方されます。医者の処方閾値はだいぶ低い部類で、手軽に気軽にぽいっと出す。日本では、オメプラゾール（オメプラール®/オメプラゾン®）、ラベプラゾール（パリエット®）、ランソプラゾール（タケプロン®）、エソメプラゾール（ネキシウム®：オメプラゾールの光学異性体）の4つが今のところ出ています。 そんなPPIですが、やはりお薬なだけあって副作用も当然あります。あまり気にせず漫然と処方している医者も多いので、ちょっとここでしっかりと見てみましょう。 1) Vakil N. Prescribing proton pump inhibitors: is it time to pause and rethink? Drugs. 2012 Mar 5;72(4):437-45. 2) Heidelbaugh JJ. Proton pump in

Correlation of lactate/albumin ratio level to organ failure and mortality in severe sepsis and septic shock Journal of Critical Care Published Online: November 11, 2014 ・本研究は、重症セプシスや敗血症性ショックにおける多臓器不全症候群（MODS）および死亡率の指標としての乳酸/アルブミン比増加の臨床的有用性を検証する。 ・著者らは、集中治療室で前向きコホート研究を計画し、重症セプシスと敗血症性ショックの患者を 54 人を含めた。データを使用して、乳酸/アルブミン比と、MODS の発生、および死亡との関係を調査した。これらの関連付けは、マン・ホイットニー検定、多重ロジスティック回帰分析、ROC 曲線のプロット、スピアマン検定

Vancomycin-Associated Nephrotoxicity in the Critically Ill: A Retrospective Multivariate Regression Analysis Critical Care Medicine: December 2014 - Volume 42 - Issue 12 - p 2527-2536 ・研究の目的は、重症患者で、急性腎障害の発症に及ぼすバンコマイシンの投与量、血清トラフ濃度、および投与計画の影響を評価することであった。 ・2004 年 12 月 1 日 から 2009 年 8 月 31 日までにバンコマイシンを投与された全ての重症患者を対象とした、英国バーミンガムの大学病院 ICU での後ろ向き単一施設での観察研究である。 ・新規発症の腎毒性の有病率は、RIFLE ステージの腎疾患基準を使用して報告され、腎毒

Factors associated with adherence to low-tidal volume strategy for acute lung injury and acute respiratory distress syndrome and their impacts on outcomes: an observational study and propensity analysis Minerva Anestesiologica 2014 November;80(11):1158-68 ・本研究の目的は、急性肺障害（ALI）と急性呼吸窮迫症候群（ARDS）における低換気量（LTV）戦略への遵守と、その転帰に及ぼす影響を明らかにすることであった。 ・本前向き観察研究には、2010 年 3 月から 2011 年 2 月に 6 つの集中治療室に入室となった、ALI/ARDS