《要約》 背景 ステントを留置し責任病変のprimary PCIに成功しても、いくつかの症例では血栓塞栓を起こし、生命予後が悪化する。STEMI患者において、defered stent implantation(ステント留置の延期)と標準的PCIの臨床的アウトカムを評価した。 方法 デンマークの4施設で、オープンラベル無作為化対照試験を行った。発症12時間以内、1mm以上のST上昇もしくは新規の左脚ブロックを組み入れた。患者は標準的なprimary PCIを行う群(標準的PCI群)と、責任血管の血流が安定していればステント留置を48時間後に延期する群(ステント留置延期群)に割り付けた。割り付けは、electronic web-based systemを用いてブロック無作為化により行った。主要評価項目は、全死亡、心不全による入院、心筋梗塞の再発、計画されていない責任血管の再血行再建の複合エン