《要約》 背景 潜在性甲状腺機能低下症に対し、レボチロキシンを使用するかは議論が分かれる。我々は、高齢者の潜在性甲状腺機能低下症において、レボチロキシンの臨床的効果があるか調べた。 方法 二重盲検、無作為化、プラセボ対照試験に、潜在性甲状腺機能低下症(fT4が正常範囲で、TSH:4.60−19.99mIU/L)を有する65歳以上の高齢者737例を組み入れた。レボチロキシン群に368例、プラセボ群に369例を割り付けた。レボチロキシン開始量は50μg/日とし、体重50kg未満や心血管疾患を有する場合は25μgから開始し、TSH値に応じて容量調整する。primary endpointは、Hypothyroid Symptoms scoreとTiredness score on a thyroid-related quality-of-life questionnaireの1年後の変化である(い