《要約》 背景 エボロクマブはPCSK9を阻害するモノクローナル抗体で、LDLコレステロールを約60%低下させる。これが、心血管イベントを抑制するかはわかっていない。 方法 無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験を行なった。動脈硬化性心血管疾患があり、スタチンを内服しているにも関わらずLDLコレステロール70mg/dl以上の患者27564例を組み入れた。患者は、エボロクマブ皮下注(140mgを2週に1回、または420mgを月に1回)か、プラセボ皮下注に割り付けた。主要評価項目は、心血管死、心筋梗塞、脳梗塞、不安定狭心症による入院、冠動脈血行再建の複合エンドポイントである。副次評価項目は、心血管死、心筋梗塞、脳梗塞である。フォローアップの中央値は2.2年である。 結果 48週時点で、エボロクマブ群のLDLコレステロールは、ベースラインの92mg/dlから30mgmg/dlと59%低下していた。
以下ネタバレあり 34歳男性 聴力障害有り 11週前までは健康 倦怠感、寝汗、熱、食欲低下、悪心あり悪化傾向 咳と息のしづらさも徐々に出現 尿も泡立ち 体重も9kg減少 入院15日前に他院受診。 気分不良、嘔吐、胸痛が出現 胸痛は悪化傾向 バイタルは安定 発熱なし 呼吸状態安定 頸部リンパ節腫脹有り 両側呼吸音低下、ロンカイあり 腹部には圧痛あるが平坦、柔 L/Dは下記 BUN17 Cr1.6と腎機能障害 尿は泡立っている 比重1.037 尿のpH:5.0 尿潜血あり 尿蛋白は最低500mg/dl 心筋梗塞を疑う所見なし 沈渣 WBC10-25 high field RBC0-2 high field CTではコンソリデーションを伴わない胸膜の肥厚 ◯個人的な感想 ・糸球体腎炎はありそう。それに伴いネフローゼになっているか。 さらに何らかの炎症も背景にありそう? 消耗している では病因は
精巣捻転と精巣上体炎(副睾丸炎)の鑑別 精巣捻転は発症後6時間以上で不可逆的な障害が起こり、精巣が壊死するため急性陰嚢痛は否定されるまで精巣捻転として扱う。以下精巣捻転と精巣上体炎の違いを紹介。この表のような典型例であれば鑑別に難しくないように思えるが、精巣捻転の可能性が少しでもあれば泌尿器科コンサルするのが必要。 ◯精巣上体炎について ・精巣上体の場所 http://medical-checkup.biz/archives/3577 精巣上体炎の原因としては尿路より逆行性あるいはリンパ行性に前立腺炎、尿道炎、膀胱炎から波及して起こる。直腸診で前立腺の圧痛を認めるが、尿路感染がはっきりしない場合もあるのであくまで参考所見の1つとして考える。 発症初期には触診により精巣上体に圧痛を認めるが、炎症が精巣まで波及すると精巣全体の痛みとなる。 原因菌としては淋菌、大腸菌、クラミジア・トラコマティス
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精巣捻転と精巣上体炎の鑑別にはCRPが有用 Diagnostic accuracy of C-reactive protein and erythrocyte sedimentation rate in patients with acute scrotum. - PubMed - NCBIによれば ・精巣上体炎患者での平均CRPは6.8±4.7mg/dl ・精巣捻転患者での平均CRPは0.9±0.5mg/dl →よって精巣捻転と精巣上体炎の鑑別にCRPは有用。 尚、発熱があるかどうかもある程度参考になる。 精巣捻転患者で38.3度以上の発熱があったのは2%に対し、精巣上体炎では27%との報告もある(byThe diagnosis and treatment of the acute scrotum in children and adolescents. ) 更に上記の論文では、血中白血
4月22 apixabanの費用対効果 ARISTOTLE試験 非弁膜症性AFへのapixaban、warfarinより費用対効果が高い:ARISTOTLE試験 http://www.carenet.com/medscape/cardiology/000384.html 直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)に関する最も影響力の強い臨床試験の追跡調査解析によると、心房細動(AF)患者における生涯にわたり計画された経口抗凝固薬apixaban(商品名:Eliquis、Bristol-Myers Squibb/Pfizer)を用いた治療は、warfarinに対し費用対効果が高いようである。 米国の研究グループは、米国の患者3,417例を含む1万8,000例超の非弁膜症性AF患者において、脳卒中予防のために投与されたapixabanとwarfarinを比較したARISTOTLE試験からのデータに基づ
今回は、先日仙台で開催したAHEADMAPワークショップ「みんなで考える臨床疑問と、EBM実践はじめの一歩」のグループワークで挙がった臨床疑問と関連する論文をいくつか読んでみたいと思います。 今回紹介させていただくPECOはこちら、 P : 高齢者(75歳以上、施設入居者など)に E : ベンゾジアゼピン系薬(BZD)を投与すると C : 使っていない人に比べて O : 転倒リスク(または、死亡リスク・骨折リスク・寝たきり・認知症など)が上がってしまうのか? 良いPECOですね。 アウトカムも興味深いものばかりですが、今回は転倒予防の目的であり、寝たきりに至る可能性のある骨折リスクに焦点を当てて調べてみたいと思います。 ①「Benzodiazepine and risk of hip fractures in older people: a nested case-control stud
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