作品制作だけではアーティストは生活できない、日本でアートは盛り上がらない、というのは何十年も前から言われてきたこと。だが、ここ数年の不況や国際情勢のシビアな変化は、その感覚をより強めているように感じられる。そんな状況のアートシーンでは、コレクターやパトロンの登場を期待する声も少なくないが、果たして今日におけるアーティストの支援者とは、どんな存在としてあり得るだろうか? 京都造形芸術大学・美術工芸学科学科長の椿昇は、アーティストとして自ら活動するだけでなく、教育の場を起点にして、アートを社会に届ける活動を続けている。アーティストが主導するアートフェアのディレクションや、作家自ら市場経済にかかわるためのシステムづくりなどに挑む椿に、「パトロンは必要なのか?」と尋ねてみた。 「パトロン」は時代遅れ ——ズバリ聞きますが、アーティストにパトロンって必要ですか? 椿: いやあ、このインタビューの依頼
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