携帯電話がアフリカなどの途上国で普及し、その活用が開発に大きなインパクトを及ぼすようになったのは良く聞く話。バングラデシュのグラミンフォンからケニアのM-PESAを初めとする携帯電話を使ったモバイル送金まで、途上国開発における携帯電話活用事例は多くなるいっぽうだ。農村において、携帯電話により市場価格がわかるようになったことで、それまでのように仲買商人の言い値で農作物を売らなくてすむようになり、収入が増えた農家の話などは、「ああ、なるほど」と思えるM4D (Mobile for Development)の代表例だろう。 「携帯、便利だなぁ」ということは誰もが知っていることだけど、「じゃ、どんなインパクトがあるか?」というと、上記に述べたような事例話になる。他にも、M-PASEによって銀行口座が持てない人でも送金サービスが使えるようになるとか、“携帯の普及が10ポイント上がる毎にGDPが1.2