【衝撃事件の核心】 夏休み目前の夜の住宅街を、仲良しの女子中学生が自転車に2人乗りで走っていた。後ろの荷台に乗った少女(15)は大事そうに子犬を抱えている。通りかかる人がいたならば、ほほえましい光景に写ったかもしれない。だが、少女はたった今、家族3人を殺すため自宅に火をつけてきたところだった。そして向かう先は、ペダルをこぐ同級生の少女(14)の自宅。今度は同級生の両親を刺殺するつもりだった-。兵庫県宝塚市で3人が死傷した放火事件で、家裁送致された市立中3年の少女2人は「うざいから、互いの親を殺そう」と約束して犯行に及んでいた。2人はなぜ、異様な約束を交わし、実行に移したのか。関連記事宝塚女子中学生放火 逮捕同級生の供述…2人の少女を家裁送致 殺人などの非行…記事本文の続き ■「ブラジルに帰れ」 宝塚歌劇団でその名を全国に知られる宝塚市。市内には高級住宅地も点在し、西日本では唯一、聖心女子学