仙台市折立中2年の男子生徒(13)が自殺した問題を調査する市教委の「いじめ問題専門委員会」の臨時委員を務める弁護士の選出を巡り、仙台弁護士会が推薦した候補者を名指しで誹謗(ひぼう)中傷する文書が同弁護士会などに送られていたことが分かった。弁護士会関係者は「文書の内容は、まさにいじめだ」と指摘する。 有識者3人の臨時委員は、遺族側の要望で委員会への参加が決まった。関係者によると、遺族側は市教委を通じ、特定の弁護士名を挙げて推薦を打診。弁護士会は「個人を指名されての推薦は認められない」として別の弁護士を推薦候補者に決め、遺族側には市教委を通じて伝えられた。 臨時委員の人選が難航していた10月上旬、弁護士会の推薦候補者を「恥知らずな人でなし」「人間のクズ」などと攻撃する匿名の文書が弁護士会と同会執行部の各事務所、仙台市民オンブズマンに郵送された。 市教委と弁護士会は現時点で推薦候補者を公表してい
国会答弁を巡る逆風を浴び、てこ入れに駆け付けた二階幹事長(前列左)、菅官房長官(同右)の間に立つ金田候補=大館市 衆院選秋田2区で、8月まで法相を務めた自民党前議員金田勝年候補(68)の陣営が冷たい逆風に危機感を強めている。念願の閣僚入りだったものの、「共謀罪」法案を巡る不安定な国会答弁で野党の集中砲火を浴びた。選挙戦で野党陣営が再攻勢をかける中、党本部は「重要法案を通した大事な候補」と位置付け、てこ入れを徹底する。 「政府、与党内で評価の高い法相だった」。高村正彦自民党副総裁は12日、金田氏の応援で能代市入りし、法相としての実績を高く評価してみせた。 金田氏は共謀罪の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法案の国会審議で、「私の頭脳では対応できず申し訳ない」などと答弁。野党側から「大臣の資質を欠く」と非難され、審議迷走の一因になった。 金田氏自身は法成立について「本当に良かった、と言われる」と
東日本大震災の津波で死亡・行方不明になった宮城県石巻市大川小の児童23人の19遺族が市と県に損害賠償を求めた訴訟で、控訴方針を専決処分した村井嘉浩知事に対して県議会の与野党会派から1日、異論が相次いだ。村井知事は急きょ全員協議会で説明に応じる考えを示し、中山耕一議長を通じて4日招集を通知した。 自民党・県民会議(32人)は1日午前、県議会棟で会派総会を開き、知事が記者会見で表明した控訴の専決処分について協議。議員からは「議会軽視だ」「説明責任を果たしていない」などと不満が続出した。 午後の各会派代表者らによる会長懇話会でも対応を疑問視する声が上がり、全協の開催を決定。中山氏は会議後、「控訴を表明する前に議会へ経緯を説明すべきだった」と強調した。 ただし、会長懇の協議で全協は知事ら執行部の説明のみとし、議員の質疑はしないこととした。みやぎ県民の声(10人)の坂下康子政調会長は「本来なら
和解した直後にもかかわらず、原告側は山形市が開いた会見に我慢できなかった。30日、山形地裁で和解が成立した119番山形大生死亡訴訟。「本件を重い教訓として受け止める」と表明しながら、亡くなった大久保祐映さん=当時(19)=の事例から、市幹部は学ぶべき具体例を示せず、答えはかたくなだった。「情けない会見だった」と追加コメントを出した原告側弁護団長、藤木孝男弁護士は「本当に反省し、業務改善する気があるのか。残念だ」とため息をついた。 藤木団長が特に問題視したのは、市川市長の記者会見に同席した海和孝幸消防長の受け答えだった。 報道陣の「今後、大久保さんと同じ119番通報があったら出動するか」との質問に対し、海和消防長は「大久保さんの救急要請は途中で撤回された。今後も救急要請があれば、出動させる」との答えを2度繰り返した。 市消防本部は昨年2月に通信指令員の研修を見直し、通報のやりとりで救急
ダンプ疾走、30人救う 仙台・蒲生で土建業の男性ら ダンプで高齢の住民らを助けた小野さん(右)とおいの亮輔さん=仙台市宮城野区蒲生 仙台市宮城野区蒲生地区で震災発生時、地元の土建業の男性が、住民ら30人余りをダンプカーで運び、救助していた。会社周辺と避難所の中野小を往復しているうちに津波は背後まで迫ったが、必死の運転でJR中野栄駅付近に逃れることができた。救助された住民は「ダンプに乗せてもらえなかったら、確実に津波にのまれていた」と感謝している。 男性は泉区の土建業小野喜満さん(41)。実家と会社は蒲生地区にあり、3月11日は会社近くの現場で作業中に地震に遭い、大津波警報のサイレンを聞いた。 すぐに路上にいた高齢者らを2トンダンプの荷台に乗せ、南西に約500メートル離れた中野小に搬送。おいの小野亮輔さん(22)ら若い住民の力も借りて、2往復で約10人を学校へ送り届けた。 もう1往復し
審理期間に疑問の声も 東北12月の裁判員裁判 東北で昨年12月に判決が言い渡された裁判員裁判は13件。仙台で審理された石巻3人殺傷事件では、主犯の元解体工少年=一審死刑、控訴=の殺傷行為を手助けした無職少年(18)に対し、弁護側が求めた保護処分は認められず、不定期刑が言い渡された。少年の更生について5日間という短期間で議論が尽くされたのかどうか、専門家からは疑問の声が上がった。 無職少年の公判では、冒頭陳述が20分以内に制限された。弁護側は情状の弁護に加えて、保護処分の説明などもする必要があったが、時間制限のため省いたという。家裁が作成した社会記録(少年調査票)は、公判で使われなかった。 山形で強盗致傷などに問われた被告(20)の公判は、山形県では初の犯行時に少年の裁判員裁判。被告の更生可能性を立証するため、弁護人が証人として証言した。 郡山で審理された強姦(ごうかん)致傷事件は、争
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