北野天満宮(京都市上京区)で20日、京都五花街のひとつ、上七軒の芸舞妓(まいこ)を撮影するイベントが行われ、近畿や関東などから参加した約50人が、はんなりとした姿をカメラに収めた。 五花街の保存を目的に設立された京都伝統伎芸振興財団(通称・おおきに財団)が会員を対象に毎年開催している。この日のモデルは芸妓の梅葉さんと舞妓の尚絹さん、梅ひなさん。講師はプロカメラマンの溝縁ひろしさんが務めた。 参加者たちは、境内の天神川沿いに豊臣秀吉が築いた御土居(おどい)ともみじや、複雑に屋根が重なる国宝の社殿などを背景に、さまざまなポーズを注文しながら、シャッターを切っていた。 名物のもみじの紅葉はまだだったが、参加者からは「風景もモデルさんも素晴らしい。いい記念なった」との声が聞かれた。 同財団は参加者が撮影した作品からそれぞれお気に入りの3枚を募り、11月に開催する「おおきにパーティー」で展示するほか
無免許で死亡事故を起こした男に車の所有者に捜査が及ばないよう虚偽の供述をさせたとして、横浜地検は犯人隠避教唆容疑で、第二東京弁護士会所属の弁護士、江口大和(やまと)容疑者(32)=横浜市神奈川区=を逮捕した。また、同容疑で車を所有していた小林太紀容疑者(26)=公判中=を、犯人隠避容疑で佐藤孝哉容疑者(22)=服役中=をそれぞれ逮捕した。地検は認否を明らかにしていない。 江口容疑者の逮捕容疑は、平成28年5月12日夜に横浜市泉区の路上で小林容疑者の車を借りて無免許運転をしていた佐藤容疑者が電柱に衝突し、同乗していた男性を死亡させた事故に絡み、佐藤容疑者に虚偽の供述をさせ、小林容疑者に捜査が及ばないよう働きかけたなどとしている。 同地検特別刑事部によると、佐藤容疑者は小林容疑者が社長を務める建設会社の元従業員。小林容疑者は佐藤容疑者が無免許であることを把握しながら、仕事で車を運転させていた。
米IT大手グーグルは10日、自社開発したスマートフォン「ピクセル3」シリーズを日本国内で11月1日に発売すると発表した。ピクセルは欧米では過去のモデルを販売したが、日本では初めて。端末価格は9万5千円から。 東京都内で記者会見したシニアディレクターのナンダ・ラマチャンドラン氏は「ソフト、機体、人工知能(AI)が組み合わさったユニークな製品だ。あらゆる役に立つ機能がある」と強調した。 グーグルのサイトで10日から購入予約を受け付けるほか、NTTドコモとソフトバンクでも取り扱う。 発売するのは画面が5・5インチのピクセル3と6・3インチのピクセル3XL。カメラ撮影を補助するAIを用い、記念撮影では目をつぶっている瞬間を避け、暗闇でも対応する。
神奈川県大井町の東名高速道路で平成29年6月に起きた静岡市の夫婦死亡事故を誘発したとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪で起訴された福岡県中間市の建設作業員、石橋和歩被告(26)の裁判員裁判について、横浜地裁は10日、初公判を12月3日に開くことを明らかにした。公判は7回にわたって開かれる予定で、判決は同月14日に言い渡される予定。 事件をめぐっては、神奈川県警が昨年10月、同法違反(過失致死傷)容疑などで石橋被告を逮捕。横浜地検は石橋被告が複数回にわたって後続を走る夫妻の車の進路を妨害した行為が危険運転行為に該当し、停止後に起こった事故との因果関係が認められるとして、より罰則の重い同法の危険運転致死罪で起訴した。 一方、関係者によると、公判前整理手続きで横浜地裁側が危険運転致死傷罪の適用に懐疑的な見方を示したことなどから、横浜地検は予備的訴因として監禁致死傷罪を追加。弁護
埼玉県深谷市が管理する施設で開かれた秋祭りでボランティアに怒られ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、女児(9)が市に約190万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(戸倉三郎裁判長)は、女児の上告を受理しない決定をした。女児の逆転敗訴とした2審東京高裁判決が確定した。決定は25日付。4裁判官全員一致の結論。 判決によると、女児は5歳だった平成26年11月、家族とともに市内の施設で行われた秋祭りに参加。女児が輪投げゲームの会場に置かれた袋から景品の駄菓子を取り出したところ、ボランティアの高齢男性から注意された。近くにいた父親が駆けつけ、謝罪を求めて男性と口論。その後、女児はPTSDと診断された。 1審東京地裁判決は「男性に大声で注意され、口論を見たためにPTSDを発症した」として男性の過失を認め、使用者責任に基づいて市に約20万円の支払いを命じた。 一方、2審は「景品
兵庫・淡路島から大阪湾を見下ろすように立つ巨大な「観音像」が、所有者不在のまま荒れ果てた状態で約8年半にわたって放置されている。8月の台風11号で外壁の一部が崩落し、倒壊の危険性も指摘されるが、地元の淡路市も債権者への配慮などから積極的に手が出せない状態。買い取りを申し出る人もいたが、荒廃した内部を見てあきらめたという。「迷惑観音」との声まで上がる巨大仏像を巡る問題は法的な権利も複雑に絡み、解決策が見えてこない。(藤崎真生) 元々は観光施設 この仏像施設の正式名称は「世界平和大観音像」。コンクリート製で、高さは5階建ての台座部分(約20メートル)を含めると、大阪の通天閣に匹敵する約100メートル。国道28号沿いにそびえ立ち、周辺には関連施設として山門や高さ約40メートルの「十重の塔」などが建つ。 淡路市などによると、淡路島出身で大阪市内で不動産会社を経営していた男性が昭和57年夏に観光施設
インターネット上のブログで扇動され、延べ計約4千件の懲戒請求を受けた東京弁護士会(東弁)所属の弁護士2人が、対抗措置として請求者を相手取り民事訴訟を起こす方針などを表明したのは「懲戒請求者を萎縮させるもので、弁護士としての品位を失うべき非行に当たる」などとして、市民団体の男性(63)が、東弁に2人の懲戒請求を申し立てたことが23日、分かった。申し立ては21日付。 男性は弁護士の不正を監視する「弁護士自治を考える会」所属。男性が懲戒を求めたのは佐々木亮弁護士と北周士(かねひと)弁護士で、東弁が平成28年4月、朝鮮学校への補助金支給を求める声明を出したところ、昨年6月以降、声明に賛同したことを理由に佐々木氏を含む東弁の10人に190人から懲戒請求が出された。 その後、ブログが懲戒請求を呼びかけていたことが判明。ツイッターで佐々木氏を擁護する投稿をした北氏にも請求が相次ぎ、これまでに2人に対し延
裁判所の令状なしに捜査対象者の車両に衛星利用測位システム(GPS)の発信器を取り付けた捜査の違法性が争われた連続窃盗事件の上告審判決が15日、最高裁大法廷(裁判長・寺田逸郎長官)で言い渡される。検察側は、窃盗や薬物事件への「活用ニーズが高い」とし、手続きも適法と主張。一方、被告は「悪いことをしたので処罰を受けるのは当然だが、捜査にもルールは必要なはずだ」と判決を待つ心境を語った。 平成24〜25年、店舗荒らしなどを繰り返したとして窃盗罪などに問われ、1、2審で懲役5年6月とされた建築業、岩切勝志被告(45)=保釈中=が、判決を前に取材に応じた。 「修理に出したバイクからGPS発信器が見つかった」。25年秋。共犯者からの連絡を受け、自分の乗用車の底部をのぞくと、黒いビニールテープが垂れ下がっているのが見えた。マフラー付近に、テープが何重にもまかれた物体が磁石で取り付けられていた。 それまでも
平壌の百花園迎賓館で合意文書に署名した韓国の文在寅大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=19日(平壌写真共同取材団) 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮の平壌で19日に行われた南北首脳会談の後、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「朝鮮半島の全地域で戦争を起こさせるあらゆる脅威をなくすことで南北は合意した」と断言した。北朝鮮が米国に求めている朝鮮戦争終戦宣言を事実上、南北同士で合意し、南北終戦を宣言したかたちだ。 南北首脳が合意した「9月平壌共同宣言」については、韓国大統領府の尹永燦(ユン・ヨンチャン)首席秘書官が19日の記者会見で「朝鮮半島の戦争状態を越え『実質的な終戦』を宣言し、平和に基づき共同繁栄に向かう具体的な実践策を提示した」と評価している。 共同宣言では、1992年発効の「南北基本合意書」で設置を定めつつも、運用されていない「南北軍事共同委員会」を早期に稼働し、偶発的衝突防止
発砲を受けて死亡した相沢悠太容疑者は、「穏やか」「物静か」と言われた大学生だった。両親と弟の4人暮らしで、家族仲も良かったという。 「人違いであってほしい」。親族の女性(80)は声を絞り出した。女性にとって相沢容疑者は「穏やかで優しい子」。幼い頃、女性の飼い猫をかわいがってくれた。 最後に会ったのは今年の正月。女性がお年玉を渡すと、礼儀正しく「ありがとうございます」と感謝の言葉を口にした。 相沢容疑者宅近くに住む70代の女性は、リュックを背負って、自転車で大学に通う本人をよく目にしたといい、8月に会った際は会釈を交わした。「幼い頃から知っている。兄弟げんかを見たことがないぐらい物静か。何とも言えない気持ち」と複雑な心境を吐露した。
19日午前4時ごろ、仙台市宮城野区の宮城県警仙台東署東仙台交番で、清野(せいの)裕彰巡査長(33)が訪ねてきた男に刃物で刺され、死亡した。交番にいた男性巡査部長(47)が計3発を発砲、男は死亡した。男は同市宮城野区新田、東北学院大3年、相沢悠太容疑者(21)で、県警は殺人の疑いで容疑者死亡のまま書類送検する。 県警によると、相沢容疑者は「現金を拾った」と交番を訪れ、交番内で清野巡査長と巡査部長が対応。巡査部長が別の部屋に移動したところ、怒鳴り声と争うような音が聞こえたため戻ると、清野巡査長が血を流して倒れていた。 清野巡査長のそばに相沢容疑者も倒れていたが、刃物とモデルガンのようなものを持って立ち上がったため、巡査部長が「刃物を捨てろ」と警告し、相沢容疑者に向けて1発発砲。なお向かってきたため、さらに2発を発砲したという。 清野巡査長と相沢容疑者は救急車で市内の病院に搬送されたが、いずれも
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く