日本大学アメリカンフットボール部の危険タックル問題は、発端となったアメフト部よりも、今や日大という大学そのものに批判の矛先が向いている。そんななか、あらためてアメフト部の体質に焦点を当ててみると、そこから日本のあらゆる組織に共通する重要な問題が見えてくる。それは、自分の頭で考えない組織の弱さである。 アメフト部員の声明文で思い出す東芝事件 危険タックルが起こってから20日以上たった5月29日、日大アメフト部の部員たちは声明文を発表した。そのなかに、こんな記述がある。 「これまで、私たちは、監督やコーチに頼りきりになり、その指示に盲目的に従ってきてしまいました。それがチームの勝利のために必要なことと深く考えることもなく信じきっていました」 これで思い出すのが、東芝の不正会計である。東芝の一連の事件の発端となった最初の不正会計は、「チャレンジ」という名の下、利益達成に対して役員からの過度なプレ
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