オープンイノベーションを阻害する大企業とスタートアップの溝。両者が手を取り合うには、大企業が体質を変える必要がある。KDDIや三菱電機などからスタートアップに愛される大企業になる3条件を学ぶ。 「ようやく世に出せた」。2021年9月13日、KDDI傘下でオンライン専用の携帯電話ブランド「povo」を運営するKDDI Digital Life(KDL)の秋山敏郎社長は記者会見後、胸をなで下ろした。 同日発表した料金プランの名称は「povo2.0」。2021年3月に第1弾として導入した料金プランを全面刷新した第2弾である。 最大の特徴は、利用者が必要に応じてデータ容量などを買い足す「トッピング」機能を追求した点だ。月額基本料は0円で、「7日間で1ギガバイト」「180日間で150ギガバイト」など、必要なデータ容量を追加購入(トッピング)する柔軟なプランである。 ファンは着実に増えている。povo