ここでいう手順書とは,例えば,監視手順書やオンライン運転手順書,バックアップ手順書といった個々の運用作業項目単位で作成する詳細作業マニュアル(作業手順書)のことを指す。一般的にはこれらのドキュメントは,開発フェーズにおいてIT基盤構築チーム(運用基盤チーム)が主管となって作成して,運用保全の準備フェーズにおいて,保守運用の主管グループが引き継ぐことになる。 引き継ぐ前の手順書は,あくまでも個別の作業がメインで記述されているドキュメントである。実際には,作業を実施するときの運用体制や作業承認者,作業スケジュール,報告様式,緊急時対応方法,ほかの運用業務との関連,作業品質指標値など,運用ルールに基づいた作業フローを保守運用グループで追加検討する必要がある。これらの項目を作業手順書の上位文書として記載して,その作業フローから各手順書にリンクを張るか,もしくは,手順書の中に追記すべき作業フローなど