風説の流布や偽計により、他人の業務を妨害する罪。刑法第233条が禁じ、3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる。→威力業務妨害罪 [補説]この場合の業務とは、営業・生産など職業として行う経済活動だけでなく、広く、人の反復的な社会活動一般をさす。
主に、ウェブサイトやSNSで発信・拡散される、真実ではない情報。時に、マスメディアが発信する不確実な情報についていうこともある。 [補説]政治的な目的で世論を操作するため、運営するウェブサイトのアクセス数を増やすため、ただ単にセンセーショナルでおもしろいからなど、さまざまな理由で発信・拡散され、その影響力が大きいことから社会問題となっている。 [類語]虚報・がせねた 「フェイク」とは「にせ」という意味であり、事実とは異なるがまるで真実のように伝えられる情報が「フェイクニュース」である。2016年のアメリカ大統領選挙では「ヒラリー・クリントンが児童の人身売買をワシントンのピザ店内で行っていた」などといった対立候補を中傷する情報や、「ローマ法王がトランプの支持を表明した」などのにせ情報が飛び交った。このあたりがフェイクニュースの典型例であろう。 にせ情報には世間の関心をひいて自分のサイトのペー
生産要素に占める資本の割合が低く、労働との結合度の高い産業のこと。労働者1人当りの設備投資額(=労働の資本装備率)の低いものを一般に労働集約型産業とよぶ。反対概念は資本集約型産業。労働集約型産業は、農林水産業など第一次産業と流通・サービス業など第三次産業に多く、その諸作業の機械化には、製造業に比べて、多くの制約が存在する。わが国の場合、農林水産業でも二次加工部門を中心に資本装備の高度化が図られてはいるものの、欧米に比べ、零細経営が支配的であるため、労働集約型産業からの脱皮にはほど遠いのが実情である。製造業では、軽工業部門に多く、生産技術の観点からみると、繊維、雑貨など労働集約型産業の製品は「低加工度型製品」(資本集約型のそれは「高加工度製品」)とよぶこともできる。流通面では、経済の高度化を背景に流通合理化や物流革新が急展開しているものの、なお合理化の余地は大きい。サービス業では、企業関連サ
1 プロジェクトの全工程を最短時間で完了するために重要な作業経路。製造業の業務を効率化・標準化し、作業工程を分析・管理する手法として、1950年代に米国で開発された。最長経路。臨界経路。 [補説]製品Pを完成させるためにS1・S2・S3という三つの工程が必要であるとする。工程S1・S2・S3はプロジェクトの開始から終了までの間に並行して進めることができる独立した工程で、相互に依存しない。S1では三つの作業a・c・fをこの順番で行う必要があり、2か月を要する。S2では作業b・dをこの順番で行う必要があり、1か月を要する。S3では作業eを行い、1.5か月を要するとする。三つの工程が順調に進めば2か月で製品を完成できるが、工程S1の作業a・c・fのどれか一つでも遅れると、プロジェクト全体の製造期間に遅延が生じる。一方、工程S2には1か月、S3には0.5か月の余裕がある。S1は、製品Pを最短時間で
植物の体内で物質の輸送の主要な通路となり、そのための特殊な組織を含む維管束組織を単にさすことが多いが、木部(もくぶ)と篩部(しぶ)とが組み合わさり1本の束となった状態のものをさし、管束ともいう。一般に第一次維管束組織において維管束の構造を示す。維管束は植物体内での場所によって特別の名称でよばれ、葉身(ようしん)の中にあるものは葉脈、茎の中にあるが葉や枝のほうへ分離していく途中のものをそれぞれ葉跡(ようせき)、枝跡(しせき)という。維管束は数種類の組織からなる複合組織で、厚くて硬い細胞壁をもつ細胞を含むことから、植物体を機械的に支持する役割もあわせもつ。植物解剖学では維管束に関する構造はとくに重要な形質として扱われる。植物の器官の中での維管束の配列や、1本の維管束の中での木部と篩部との配列は多様であるが、いくつかの型に分けられる。器官の中を貫いている維管束の太さや数はさまざまで、たとえば1本
「倒す」を意味するギリシア語のkatastrophēに由来し、普通「悲劇的結末」とか「破局」と訳される。演劇用語としては、劇構成上の最終部分を示し、クライマックスで最高潮に達した主人公の運命がやがて逆転、下降線をたどり、残っていた運命挽回(ばんかい)の可能性も消えて破滅が決定的になることをいう。しかし、なにも悲劇にだけ適用されるものではなく、単に劇を結末づける部分をさすとも考えられ、「大団円」「大詰」と訳されることもある。この意味では日本の能の「序破急」の急がこれに相当する。 [高師昭南]
自己に対して肯定的な評価を抱いている状態、あるいは、自分自身を価値ある存在として捉える感覚を指す、心理学の用語。self-esteemの訳語。 自尊感情の定義は,研究者によって微妙に異なるが,自分自身に対する全体的評価感情の肯定性,すなわち自分自身を基本的に良い人間,価値ある存在だと感じていることであるという点でおおよそ共通している。自尊心ともいう。 【自己評価self-evaluation】 人は適応的に生きるために,自分の意見や能力がどの程度妥当であり適切なのかを知ろうとする。しかし,自分自身を凝視し熟考しても,よくわからないことが多い。およそ評価には基準が必要であり,この基準と比べてどの程度評価されるかを知ることができる。自分と他者を比較して自己評価をすることを,社会的比較social comparisonという。フェスティンガーFestinger,L.(1954)は,とりわけ達成や
「トランザクティブ・メモリー」(Transactive memory)とは、1980年代半ばに米ハーバード大学の社会心理学者、ダニエル・ウェグナ―が唱えた組織学習に関する概念で、日本語では「交換記憶」あるいは「対人交流的記憶」「越境する記憶」などと訳されます。組織学習の一つの側面である組織の記憶力(経験によって学習した情報の蓄積)において重要なのは、組織全体が「同じ知識を記憶すること」ではなく、「組織内で『誰が何を知っているか』を把握すること」である、という考え方です。英語でいえば、組織の各メンバーが「What」よりも「Who knows What」を重視し、共有している状態を指します。 (2013/11/11掲載)
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