こんにちは、船井総合研究所の濱野です。 今回は「スパイラルアップ」についてお話します。 スパイラルアップとは、文字通り螺旋階段のようにスパイラルを描きながら上昇していくことですが、概念としては新しいわけではありません。ヘーゲルの弁証法の中でも登場するもので、「森羅万象の事物は螺旋的経路を経て発展する」という考え方です。 スパイラルアップを可能にするには、物理的には円を描くような平面的な力の作用と、その平面に対して垂直に働く上方向の力の作用が必要になりますよね。 この実に単純な三次元のフレームを組織活動に当てはめて考えてみましょう。 いつまでたっても進化しない組織は、なぜ進化できないのか? 一つ目の要因は、前述した円を描くような平面的な力、例えばプロジェクトを推進させる力やPDCAサイクルを回す力がない。 二つ目の要因は、サイクルが一回転して元に戻って同じ工程に入った場合に、前回と同じやり方