港区高輪1丁目の地で高松宮邸は木立に囲まれた静かな佇まいを保っています。この高松宮邸の立派な入り口のすぐ横の、明らかに敷地の一角と目される場所に、大きなマンションが建っています。皇室の宮家の目前に、宮家の御前に立ちはだかるかのように建てられた高級マンション。この記事では、このちょっと不思議なマンションと高松宮家の関係について紹介します。 ※写真はイメージです 高松宮家とは 高松宮家の創設には1913年に有栖川宮家の断絶が直接的に関わっています。旧皇室典範において、皇族の養子縁組はできないことと定められていました。そのため有栖川宮家を直接相続できず、有栖川宮の旧称「高松宮」の名で、新たな宮家として創設されることとなったのです。 高松宮家は有栖川宮家所有であった別邸などの数多くの資産も相続されたため、その評価額総額は高額となりました。 高松宮家はかつて、高輪御殿と呼ばれ、広大な敷地を有していま