『東京の敵』#5 トヨタの張富士夫名誉会長に組織委員会会長を打診。コスト抑制とガバナンスのため。ところが森喜朗による猛攻撃が始まって。 (前回はこちら) なぜ森氏が会長になったのか では、なぜ組織委員会はいまのように森氏が主導する体制となってしまったのか。 2013年9月、招致に成功して、招致委員会を解散した後、組織委員会を立ち上げることになり、誰を会長にするかが大きなテーマになりました。 僕は、JOC竹田恆和会長とともに「民間人の会長がふさわしい。コスト意識の強いトヨタの会長を務めた張富士夫さんが適任ではないか」という案をつくりました。すると、そうした動きを察知してか、森氏と安倍首相の会談が行われます。 そこで、僕はすぐに菅義偉官房長官に会い「五輪は東京都とJOCが決める事項です。オリンピックが東京に決まった際にロゲ会長の前でサインしたのは、JOC会長と都知ですよ。ワールドカップは国です