バイパスコンデンサは、電子回路において、ノイズをグラウンドへ「バイパス」することで安定した電源供給を実現するためのコンデンサです。このコンデンサは「パスコン」とも呼ばれ、高周波ノイズの除去、電源電圧の安定化、及びICへの追加電力の供給を目的とし、電子機器の信頼性と性能を向上させます。適切な容量のバイパスコンデンサを選択し、適切に配置することで、電子回路は外部ノイズから保護され、安定した動作が確保されます。バイパスコンデンサは、電子機器のノイズ設計と安定性において、重要な役割を担います。本記事では、バイパスコンデンサの役割や最適容量、接続する際のポイントについて解説します。 バイパスコンデンサの役割 バイパスコンデンサとは バイパスコンデンサは、電源とグラウンド(GND)の間に接続し、ノイズを迂回(バイパス)して逃がす役目をもつコンデンサのことです。特定の種類のコンデンサを意味するのではなく