2015.11.30レストランビジネスの醍醐味は業態開発年商100億円でも個店主義で展開する / 熱中の肖像インタビュー前編株式会社ゼットン 代表取締役会長 稲本 健一 債務超過から早期に回復して2年後に上場今年10月に設立20年を迎えた外食企業ゼットン社長の稲本健一氏は「20年は一瞬だった」と回想する。外食企業には株式上場を契機に勢いを失う例も少なくないが、ゼットンは2006年に名証セントレックスに上場して以降、一段と成長を加速させ、16年2月期通期決算では売上高100億円を見込む。 だが、20年の業歴をさかのぼると、意外にも債務超過に陥った時期があった。上場の2年前、04年に公共施設再生事業の第一号として名古屋市の徳川園に「ガーデンレストラン徳川園」をオープンした時期である。当時の年間売上高は10億円超だったが、2億円を上回る出店費用を投入して、一時的に債務超過になった。 その後は「半