1. はじめに 誘電体バリア放電エキシマランプ(以下エキシマランプ)が商品化されてから19年が経過する。エキシマランプのスペクトルは特定波長にピークを持ち、半値幅が小さく、実用上は単一波長と扱えることから、研究用光源として重宝がられ、各種の研究に使用されてきた。一方、工業用途では、Xeエキシマランプ(ピーク波長172nm)が多く使用され、中でも、液晶パネル製造工程におけるVUV/O3洗浄用の標準光源として定着している。他にも、常温接合の表面改質、P板等のレーザー加工後の残渣除去、プラスチックの表面濡れ性改善等々に使われている。 エキシマ発光には、マイクロ波放電励起、ホローカソード放電励起、電子線励起などの方式があるが、本稿では、商品化され多用されている誘電体バリア放電励起方式のエキシマランプについて概説し、Xeエキシマランプの内面にUV蛍光体を塗布した新しい紫外線光源「UV-XEFL」を紹