2013年9月末退職で3千人を追加リストラすることを発表したルネサスエレクトロニクス。残る社員も、今夏のボーナスゼロや、昨年7月から続く給与カット(最大7.5%減)の来年3月までの延長で労使合意、既存管理職の約半数が組合員に降格となるなど、思い切った人件費カットに見舞われるという。政府系ファンドの産業革新機構が筆頭株主(69%)となり、国内企業8社と合わせ計1500億円を出資することで倒産を免れる見通しだが、同じく政府出資で再建を目指したエルピーダメモリが2012年2月に倒産した経緯もある。国内エレクトロニクスメーカーはどこも似た環境で、他人事ではない。外資企業に転職し、現在は国外で「出稼ぎ」状態となっている元社員の1人(40代)に、メーカー技術者が生き延びるためのアドバイスを聞いた。 Digest 脱出した戦犯経営者たち 「責任をとって続投します」と言う経営者 「空気みたいな人」が昇進す