すると、乗り物としての面白さがあることがわかりました。思ったよりも速いスピードで滑り出し、カーブをいくつも曲がり、トンネルにダーッと入っていくあのアトラクション的な感じですね。交通事業は、「乗る」こと自体が目的となるケースは珍しいのですが、このモノレールであれば、乗ること自体が目的となりうる。あとは、きちんと営業・宣伝活動を行えば、利用者は増えるだろうという感触を持ちました。 ――みちのりグループは、ベストプラクティス(ある結果を得るのに最も効率のよい技法・成功事例)をグループ内で横展開し、共有する施策を行っており、これが発展の大きな原動力になっていると伺いました。しかし、グループのメイン事業であるバス事業とモノレール事業との間では、共有は難しいのではないでしょうか。 たしかに車両整備等に関しては、バスと鉄道ではずいぶん違うので共有が難しいのはそのとおりですが、宣伝、PR活動といった面では