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2年前に、もう今はなくなってしまったウィリアムズバーグのGlasslands Galleryで初めてtoeのライブを見た。初めての全米ツアーだった。ライブが終わって、メンバーの山㟢廣和さんと立ち話をしていると、顔を真赤にした若い男子がやってきて、直立不動の姿勢で「アメリカにきてくれてありがとうございました」と日本語で言った。これだけ短い文章なのに、節の切り方がおかしかったから、その気持を伝えたくて一生懸命練習したんだろうと思った。音楽のパワーはそういうところにある。そして今年7月、toeは西海岸からスタートし、ワシントンDCで終わる全米ツアーを敢行した。最後のショーを終えた数日後の山㟢さんを、ブルックリンでキャッチした。 Dialogue in New York Hirokazu Yamazaki(toe)× Yumiko Sakuma(Writer) 佐久間:2度目の全米ツアー、おつかれ
「海外に出てから、こんなに日本が気になるの初めて」。ニューヨークを拠点にジャーナリストとして活躍する佐久間裕美子さんが、目を輝かせながらそう話す。10代の頃から“自由の国”に憧れて、映画も音楽もファッションも、とかくアメリカのカルチャーを身に染み込ませながら生きてきた。これまであまり自分の日本人性を意識したことがなかったという彼女が、改めてこの国に惹かれているというのだ。 一時帰国中、かねてから親交の深い《mame》の黒河内真衣子さんと会う約束をしているというので立ち会わせてもらった。黒河内さんは、毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞も記憶に新しい、気鋭の日本人デザイナー。育った環境、住んでいる場所、世代や職業も違うのだが、話し始めると止まらない二人。それぞれの目に写る、ジャパンクリエイションの現在と未来とは? 意図せず気づけば「MADE IN JAPAN」 数年前、東京ではじめて出会
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