タグ

ブックマーク / www.vice.com (3)

  • 石川直樹 〈未知なる驚き〉の追求と〈世界の相対化〉という矛盾が同居する写真表現

    石川直樹が生み出してきた膨大な作品群の全容を掴むのは容易ではない。当時世界最年少で7大陸の最高峰に登頂し、北極点から南極点までを人力で踏破する国際プロジェクトに参加するなど、若い頃からエクストリームな世界に身をおいて写真を撮り続け、発表してきた。その表現は、体験をことさら誇張するわけではなく、あくまで客観的に切り取ろうとしているように感じられる。 そして、これまでの被写体は多岐に渡る。ヒマラヤ遠征から先史時代の壁画、日列島の祭祀、女性の髪、昨今では渋谷の街に繁殖するネズミを撮影しているという。ここでは、石川直樹自身が、何を求め、それが、どのように繋がり表現されてきたのか、話を聞いた。 写真集『NEW DIMENSION』(赤々舎)より 写真集『ARCHIPELAGO』(集英社)より 写真集『NEW DIMENSION』(赤々舎)より 旅をはじめたきっかけを教えてください。 最初は中学2年

    石川直樹 〈未知なる驚き〉の追求と〈世界の相対化〉という矛盾が同居する写真表現
    hiroshift_future
    hiroshift_future 2020/08/20
    “自分の体が反応したときに撮ります。だから、さっきの話とも繋がってきますが、知っているつもりにならないで、なんでも見るぞ、という気持ちでいないと、体が反応しないし、撮れない。知っていることだらけで、既
  • いまなお沖縄戦のトラウマに悩まされる老人たち 蟻塚先生の診察室からの報告

    沖縄戦を体験したお年寄りに、不眠や幻覚など、さまざまな精神症状が現れている。死体の匂いがする。死んだ人の顔が見える。歩けないほど足の裏が熱くなる。夜寝ていると体を触られている気がする。風景が白黒に見える──。6月23日の慰霊の日が近づくと不眠を訴えるお年寄りが少なくないという。雷や花火、米軍機の騒音がフラッシュバック(記憶の再体験)の引き金となることもある。 精神科医の蟻塚亮二さんは自宅のある仙台と福島と沖縄を行き来して、震災と原発事故、沖縄戦のトラウマに苦しむ人々の心のケアに取り組んでいる。 そんな蟻塚先生を沖縄市の病院に訪ね、診療の様子を見学後、インタビューした。蟻塚先生は森の奥深くに棲む、伝説上の賢人のような風貌だった。 診察室を訪れたお年寄りたちは蟻塚先生の前で、これまで家族にも打ちあけなかった戦時の忌まわしい体験と、その記憶が引き起こす症状を赤裸々に語る。彼ら彼女らは、いまも戦(

    いまなお沖縄戦のトラウマに悩まされる老人たち 蟻塚先生の診察室からの報告
  • OH, NIPPORN! - Part1 - VICE

    正月早々、事件だ。あの大橋 仁が3冊目の写真集を上梓した。しかも、とんでもないを。 『凄絶ナリ』ー。アラーキーこと、荒木経惟にそう言わしめた99年刊行の処女作『目のまえのつづき』(青幻舎)。赤く染まった表紙の写真は、一見すると繊細で落ち着き払った雰囲気だが、よく見るとそれがシーツに染み渡った鮮血だと分かる。しかも異常な量の、人間の血だ。 19歳のとき、義父の自殺現場 第1発見者となった大橋。救急車を呼ぶとともに、現場を写真に収めた。その後、幸運にも一命をとりとめた義父のその後も含めて、生死のジェットコースターを1冊のに。〝生きること、死ぬこと〟をきれいごとで描くことなく、裸一貫、カメラ1つでブツかった。ページをめくれば、様々な感情に揺れうごく魂の咆哮が聞こえてくる。 そんな大橋は、寡作な作家だ。次作『いま』(青幻舎)が刊行されたのは6年後のこと。10人の妊婦からオギャーと赤ん坊が飛び出

    OH, NIPPORN! - Part1 - VICE
  • 1