2011年初頭に「アラブの春」が起きた際、市民がソーシャルメディアを通じてつながり、社会問題の解決に向けて団結するという可能性に関心が集まった。また日本でも、同年に発生した東日本大震災において、ツイッターやフェイスブックを通じた市民間での情報共有が一定の効果をあげたことから、ソーシャルメディアは社会問題に対して草の根的な対応を実現するツールのひとつとして認知されている。 ソーシャルメディア上において、通常つながっている(ツイッターで言えば「フォロー」している)ユーザーの枠を超え、不特定多数の人々と一時的にコミュニケーションする際に有効なのが「ハッシュタグ」と呼ばれる機能だ。 もともとはユーザーが始めたローカルルール これはメッセージを投稿する際、「#(ハッシュマーク)」を頭に付けた単語を入れておくと、その単語が「タグ」となって、他に同じテーマについて投稿しているメッセージが検索しやすくなる
![見えてきたハッシュタグの「問題点」 - 小林啓倫|論座アーカイブ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/29ee4d62115791eee556d8f4a40974e77a7c7553/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwebronza.asahi.com%2FS2010%2Fupload%2F2019120900003_4.jpg)