シャープの「UD1シリーズ」は、“AQUOS”(アクオス)ブランドを冠した初の4Kテレビだ。昨年末に投入した「ICC PURIOS」がホームシアター向けのプレミアム製品という位置付けだったのに対し、今回は「リビングからパーソナルまで、4Kテレビのすそ野を広げる」(同社)。ただし、その画作り(画質チューニング)は、従来のAQUOSとは一線を画すようだ。 近年のAQUOS上位モデルは、「クアトロン」に代表されるように色再現性にこだわってきたが、UD1シリーズの開発を担当した同社デジタル情報家電本部の小池晃氏は、「今回目指したのは、派手さではなく、本物を見ているかのようなリアリティー。ポイントは、奥行き感と立体感だ」と話す。 もちろん“3D”の話ではない(UD1シリーズはアクティブシャッター方式の3D表示にも対応している)。例えば、同社がNHK放送技研と共同開発した8Kディスプレイを見たことのあ