「美術展に行ったら、チケットを買うだけで、3時間待ちだった」とこぼしている人がいます。こぼしながら、なかば自慢話にもなっています。 ところが、これは自慢話になりません。 本当に忙しくて、美術が好きな人は、展覧会が始まってすぐに行くからです。どんなに人気の展覧会も、最初のうちは、並ばずに入れます。普段から、展覧会に通う習慣のある人は、それを知っています。普段、通う習慣のない人は、話題になってから行くので、3時間待ちの列に並ぶことになるのです。 「こんなに並んだ」と言うのは、「こんなに私は展覧会に行く習慣がない」と自白しているのと同じです。 「こんなに遅くまで残業している」というのは、自慢ではなく「こんなに仕事ができない」と言っているのと同じです。 長時間労働が評価される時代は終わりました。今は、超時間労働に変わったのです。 美術展には、 (1)会期の長いもの (2)会期の短いもの の2通りが