ショウペンハウエル先生の本をいろいろと読んで最近頭の中が多少哲学的になっているので、これを機会にちょっと僕自身の思考を整理したいと思います。なぜ最近急に哲学書を読もうと思ったかと言いますと、「比較的素早く世の中の理について思考実験ができる」ところに魅力を感じてしまったからです。僕自身は結構小説を読むのが好きで、まあお気づきの方も多いでしょうが村上春樹とか恩田陸とか伊坂孝太郎とか村山由佳みたいな作家が好きです。で、小説というのは基本的に「伝えたいことをいかに回りくどくストーリーに落とし込むか」みたいな側面があるじゃないですか。極端なことを言えば「男女の恋愛というのは一筋縄じゃいかないんだぜ」というメッセージを語るだけでは小説として成り立たないでしょ。だから自分が伝えたいことに肉付けをしていって、一つの物語として読み手にお届けする。要するにちょっと遠回りしているわけです。 僕は今まで様々な本を