これまでの著作も読んでいて、今回の本を読んだ友人に言われたこと。「お父さんの話はよく出てくるけど、お母さんの話はないね。ちょっと不自然なくらいない。何故?」。言われてみるとそうなのだ。私は「父の娘」だから、というだけなのか。これもちょっと考えてみないと。— 書籍 あなたたちはあちら、わたしはこちら (@anatatachi_ohno) 2015, 12月 22 というわけで、母のこと。 これまでの書籍で、父その人や、父と私の関係について書いたことは、少なくとも3回ある。母についてはない。ブログでは、亡くなる2、3年前から父関係の記述が増えた。それに伴って母のことも時々書いてはいるのだが、たぶん読む側からすると父ほどの印象はないだろう。 母は父の元教え子で、専業主婦として常に父の後ろにいた。長女の私は父に溺愛され、完全に「お父さんの自慢の子」だった。父にとって私は「男の子」でもあり、母も私を