政府は、北朝鮮による弾道ミサイル発射への迅速な対抗措置として、米軍の核兵器搭載可能な爆撃機との日米共同訓練を強化する方針を固めた。政府関係者が25日、明らかにした。「柔軟に選択される抑止措置(FDO)」と呼ばれる概念に基づき、米軍の核抑止力を誇示するのが狙い。北朝鮮が反発を強め、さらなる緊張を招く恐れもある。 航空自衛隊と米軍が日本海で行った戦闘機による共同訓練=19日(防衛省統合幕僚監部提供) 米国が主導するFDOは、相手国の活動に明確なシグナルを送るのが目的。2015年4月に改定された日米防衛協力指針(ガイドライン)に明記され、昨年12月改定の国家安全保障戦略にも強化方針が盛り込まれた。 北朝鮮が今月18日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイルを日本の排他的経済水域(EEZ)内に着弾させた際は、翌19日に航空自衛隊のF15戦闘機が米空軍B1爆撃機を護衛しながら飛行する戦術訓練を日本