家族が教育費を負担するのが当然とする「家族主義」のままでは、すべての子ども・若者の能力を伸ばしきることができず、日本の将来はない。家族主義から抜け出し徹底して教育費を社会が負担するスウェーデンの経験の分析を踏まえ、長期的視点から全教育段階の公的負担や運営方法を戦略的に変えれば、家族主義は変えうると主張する。 【電子書籍あり】 紀伊國屋書店 序章 人生の初めから家族だけに任せない文化を創る 1 介護保険導入後も減らない介護殺人 2 大学授業料の親負担主義廃止と「脱家族化」 3 介護と学歴 4 少子高齢化社会を支える子ども・若者の進路保障 5 社会構想のために 6 本書の構成 第Ⅰ部 高等教育での親負担主義の問題点─スウェーデンとの比較 第一章 教育費負担の現状 1 大学卒業までの教育費 2 親の収入による進学格差 3 高等教育費負担の国際比較 4 生活給の崩壊 第二章 制度が文化を創る─スウ