■[雑記][本][ハンセン病]『近代日本のハンセン病問題と地域社会』 ちょっと前に買ってたんだけど、なかなか読めず。 ようやく読む。 近代日本のハンセン病問題と地域社会 作者: 廣川和花 出版社/メーカー: 大阪大学出版会 発売日: 2011/03/10 メディア: ハードカバー クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 目的などは以下の通り。 本書が主題とする近代日本のハンセン病の歴史においては、疾病・医療・医学に関連する多様な研究対象のなかでも、国家による疾病コントロールの手法、すなわち隔離政策の遂行過程に研究の関心が集中してきた。そこでは、ハンセン病の歴史は隔離政策とその下での「断種」・「虐殺」といった死のイメージと不可分に結びつけられ、ハンセン病療養所はときにアウシュヴィッツ強制収容所にも比肩する存在としてえがかれてきた。そのハンセン病の歴史を、病者の「生存」の歴史
■[雑記][本]『社会とは何か』 「社会」という語の意味の変遷を追った上で、他者とともに存在する上で「社会」が持ちうる可能性を指摘する本。 社会とは何か―システムからプロセスへ (中公新書) 作者: 竹沢尚一郎 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2010/01 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 252回 この商品を含むブログ (22件) を見る 著者の問題関心は以下のようなもの。 彼女(フランス人の知人のこと:引用者注)のことばで驚いたのは、フランス語では「フランス社会」のような使い方は普通ではないといわれたときである。むしろこのようなばあいには「フランス社会」とは言わず、「フランス国民(nation française)」というのが普通なのだという。さらに彼女は「人前で(en société)」などの用法を教えてくれて、「社会」とは「フランス社会」のような全体社会を意
■[雑記][本]ナルシストランス宣言に関して ※以下は長文。長文になってることもあり、妙な表現や誤記等については修正する可能性があります。が、基本的な論旨を変えることはしないので。 何の話か 俺が書いたブクマコメントについて、http://d.hatena.ne.jp/amamako/20090124/1232743732にて、amamakoさんから反論をいただく。 なので、応答をさせていただく。 経緯(発端はこれ) tzetzeさんがhttp://d.hatena.ne.jp/tzetze/20090123/1232712191にて、「ナルシストランス宣言事前企画写真展が大学側によって無断撤去された」って情報が出てて。 で、うちの後輩も参加してるイベントであったこともあり、「ひどいな」と感じる。 そこで俺は、以下のようなブクマをつけた。 後輩が写真撮影の側で関わってたのに。/何がひどいっ
■[本][雑記]『屠場文化』を読んだ 読了。 屠場文化―語られなかった世界 (ミニミニ・ブックス) 作者: 桜井厚, 岸衛 出版社/メーカー: 創土社 発売日: 2001/06 メディア: 単行本 ものすごく大雑把にまとめるなら、“屠場文化の担い手・屠場周辺の生活者の生活文化”を描いた「Ⅰ」と、“屠場内における文化や技法”を描いた「Ⅱ」の二部構成。で、その二つがあいまって「屠場文化」なるものが浮かび上がってくる感じ。 屠場を中心として暮らす人々の話が持つ具体性には圧倒される。面白かった。 ただ、二点ほどよく分からんところが。 まず、著者が強調する“実証主義を排除して人々の主観的世界を中心に据えるライフヒストリー法”なるものが、どのレベルで“実証主義排除”を行なってるのかがよく分からなかった*1。 実証主義の考え方は過去の唯一の〈事実〉や〈真実〉を検証することに躍起になるが、私たちは、むしろ
■[雑記][本]『差別論』 差別に関する本(当たり前だ)。「差別する側」に注目しながら、差別が起こるメカニズムと差別をなくす方法を導くための理論を構想しようとするもの。 著者自身が述べる、著者の問題意識や本書の目的は以下のような感じ。 大雑把にいえば、さまざまな差別問題の共通性は「差別する側」にあります。人はどうして差別をするのか。あるいは特定の人々を排除したり攻撃したりおとしめたりする理由は何か。このような問題は、さまざまな差別の問題に共通のテーマとして設定することが可能だし、現に特定の差別問題に依拠しない理論が作られてきています。その代表格が、本書が批判の対象とする偏見や差別意識に関する理論です。 本書のタイトルである「差別論」という言葉は、個別の差別問題について論じるのではなく、さまざまな差別問題の共通点を扱うのだということ、そして、「差別する側」に着目して考えていこうとしているのだ
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