E-410やE-510になくてE-3にある機能のひとつに、SAT(シャドー・アジャストメント・テクノロジー)というのがある。おおざっぱにいうと、ニコンのアクティブD-ライティング、ソニーのDレンジオプティマイザーなどと同じような、ようは見かけ上のダイナミックレンジを拡張する機能である。 「階調」の設定を「オート」にするとはたらくSATは、カタログによると「逆光時などでハイライト部の白トビとシャドー部の黒ツブレを抑える」もので、取扱説明書には「画像を細かい領域にわけて部分的に明るさを補正します。黒ツブレ・白トビの起きやすい明暗差の大きい画像に有効です」とある。ただし、「通常は[標準]に設定してください」とも書かれている。つまりオリンパス的には常用は推奨していなかったりするわけだ。 「階調」の「オート」と「標準」を撮り比べたものを見ると、「オート」ほうは明るい部分はあまり変わらずに、暗い部分だ
E-3を使いはじめてから漠然と感じていたのは、ハイライトが粘るようになったこと。E-410にしてもE-510にしても、ほかのメーカーの機種に比べて白トビが早めで、やはり撮像素子サイズが小さいのはつらいんだなぁと、なかばあきらめていたのだが、E-410やE-510なら白トビしてもおかしくない条件で撮ってもE-3はハイライトのトーンが残ってくれる。そんな感じがしていたのである。 まあ、“感じ”レベルの話をしてもしかたがないから、自前のE-410と撮り比べてみた。部分的に白トビが起きるような条件で試してみると、E-3のほうが明らかに白トビが少ない。露出を変えたカットを見た感じでは、E-410よりもだいたい1/2段くらいハイライトが伸びる。ようはダイナミックレンジが広いのである(反面、E-410のほうがメリハリがあって見映え的にはよかったりする)。 もしかしたら、発売があとになっている分と「プロ機
2007年も、いろいろなデジカメやレンズを購入しました。2年分くらい買ってしまった感がありますが、その中で、最も思い入れを持って購入したのは、オリンパスの「E-3」でしょう。 2003年の10月10日に「E-1」が発売となり、その日からEシステムのユーザーとなって使い始めたわけですが、49.5カ月を経て、ようやくその後継機が出てきました。E-1は、しっかりしたボディや豊かな発色など、また小さく軽快なシャッター音など長所もたくさんありましたが、AFを中心に不満点もいろいろとあり、後継機の発売を待ち望んでいたのは、ほかのEシステムユーザーの方々も同じ思いでしょう。 この間、オリンパスは「E-300」、「E-500」、「E-330」、「E-410」、「E-510」と発売してきました。すべてを購入してきましたが、その中で最も印象的なのがE-330です。ライブビューという新しい機能を搭載し、画期的な
補足:E-3は視野率100%、D200とE-410は視野率95%なので、単純な比較はできないが、それでもE-3のファインダー像の大きさが感動ものなのはおわかりいただけると思う。ちなみに、装着レンズはD200がAi AF Micro Nikkor 60mm F2.8 D、E-3とE-410はZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macroなので、画角とボケ具合は比較できない。 まあ、ファインダー倍率を35mmフィルムカメラに換算して比べた場合、E-3の0.575倍相当という数字は、現行22機種中12位でしかないし、筆者個人としてはフィルム一眼レフ並みのスペックが希望なのでまだまだ合格点はあげられない。しかし、画面サイズのより大きな他社のモデルと比べて見劣りしなくなったのは素晴らしい。すごいと思う。 ファインダー倍率の高さに加えて、視野率が100%というのもうれしい。ファインダー視
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