社会学とは、日頃感じる「なぜ」や「どうして」を研究できる身近な学問です。そのため、自分の経験が研究を始めるきっかけになった先生方も大勢いらっしゃいます。今回は、「不登校」や「生きづらさ」をキーワードに研究されているフィールド社会学専攻の貴戸理恵准教授にお話をうかがいました。(記事作成者:青木・安西・宇佐見・中作・中野) 自分を研究する フェミニズムとの出会い ――大学時代はどのような学生だったんですか。 大学では社会学部ではなく、総合政策学部に在籍していました。当時はまだ四文字の学部は珍しくて、おもしろそうだと思ったからです。 ゼミが始まっていない大学1~2年のころは、一般教養と語学と情報処理の授業だけで、やりたいことはまだ見えていませんでした。「何かやりたい」という希望は持っていたんですけどね。他のキャンパスに行ってみたくて、メディアコミュニケーション研究所に入ったりもしましたが、「これ